新暦十一月二十二日から十二月八日頃
「あ、雪」
寒いのは苦手なのだけれど、はらはらと初雪が降りてくるのを見つけると簡単に嬉しくなってしまう。
そしてつい、誰かに言いたくなってしまう。それは例えば、満開の桜にもいえることかもしれない。
季節は、一秒ごとに私たちのすぐ傍を通り過ぎて行く。そのほとんどを見過ごして生きている。でも、ほんのわずかな時間だけ、私たちの瞳に映る、手を伸ばせば触れることができる。誰かと分かち合いたくなる幸福な瞬間。そういう幸福な瞬間を二十四集めた、それが、「二十四節気」なのかもしれない。
終わった秋の中から、冬の欠片を見つける。
終わった季節の中には、いつも次の季節の気配が混ざっている。
そういうイメージで、落ち葉と白いバラをいけてみました。
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