2013年10月16日水曜日

秋分

――陰陽の中分となれば也。
 新暦九月二十三日頃



 昼の長さと夜の長さが同じになる日、
そしてその日を境に、夜の時間が長くなっていく、それが「秋分」。

 道教の「対極図」は、黒と白が半分ずつ。この勾玉のような形は、闇は常に光に向かい、同時に光は常に闇に向かっている姿を表している。秋分に相応しい図だと思った。夜と昼がそうであるように、夏と冬がそうであるように。そのつながりを「水引」草で表し、季節の花である彼岸花をあしらった。

 今日から夜が長くなる。忙しい日々の中、決して大きな変化ではないけれど、耳を澄ませば冬への足音。「秋の夜長」の言葉通り、月のきれいに輝く下で、あなたは何を想いますか。耳を澄ませば、虫の鳴くのが聞こえますか。





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