2013年11月22日金曜日

カオスと花

 「カオスの間」というギャラリーにばら撒かれたものたち。誰かが使っていた時計、遊んだであろう人形、カメラ、もはや何に使うのかもわからない機械。でもそのすべてに、過ぎ去ってしまった時間が染み込んでいた。 

 ちょっと怖かった。何が怖いのかわからなかった。使っていた人たちが、とっくにこの世にいないことだろうか。たぶん、「時間」を目の当たりにしてしまったからだと思う。もとに戻すことのできない時間の塊に、触れてしまったみたいで恐ろしかった。

 でも同時に、ここに花をいけたいなと思った。枯れて行くことで、なくなって行くことで時の流れを感じさせる花と、存在することで時の流れを感じさせる古いもの。

 時間を見失ってしまうような、不思議なおとぎ話みたいな作品ができれば良いなと思って作り始めました。 今回の展示では、気に入ってくださった方もそうでない方も、「キレイ」だけじゃなくて、しっかり感想を言って帰ってくださいました。そのどちらをも糧に、次回の展示に向けて準備を始めたいと思います。

お忙しい中見に来てくださった皆さま、
手伝ってくれた友人、
応援してくださった方々、

本当にありがとうございました。フラワーエキシビジョン「鏡花水月 カオスとコスモス」は無事終了いたしました。



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